すでに49歳男の悪あがき日記 自分の心がつぶれちまうよ

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酔ふ児

Author:酔ふ児
48歳の現在まで挫折の連続。特に近年、新聞業界紙の記者をやめてから駄目っぷりが加速。9年前に日本から別居中だったかみさんのいる台湾に移住。心機一転と思って、日本語教師を目指すが、5年目ぐらいで他の活路が思い浮かび、日本に舞い戻る。とりあえず安定の道を探るが、45で正社員に採用してくれるまともなところは皆無。その後の3年間では、日本語教育業界紙を4日でやめ、パチンコ雑誌の編集プロダクションを4ヶ月(後にその会社の会長がインサイダー取引でつかまる。元やくざだったらしい。俺の退職とは直接関係はない)、自己啓発のセミナーなどを主催している会社に派遣で入社するが正社員移行の際給料のあまりの低さに愕然とし8ヶ月で身を引く。1年前から南青山で中小企業を応援するという名目の雑誌社に正社員として入社、かつて出版で一世を風靡したことがあるというメタボ社長と奮闘中。しかし、その実、台湾で思い浮かんだ外国人の子ども向けに日本語の教材を出すのという夢に向かい地味~に進行中です。


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 天童荒太作、家族狩り第四部「巡礼者たち」からです。
 警視庁一課の馬見原は、周囲の反対を押し切り、容疑者の母親の自宅を張る。容疑者は殺人を犯し、逃亡中だった。
 容疑者の実母は、幼い頃の容疑者を虐待し、そのことが原因で離縁となり、二十年以上、容疑者とはつながりがなかった。
 普通でしたら、そんな母親の元に現れるとは思わないでしょう。しかし、馬見原は、「父親もとうに亡くなって、あいつにはもう家族は、実母しかいない。きっと、母親の前に現れる。あいつの帰るところはもうそこしかない」と確信していました。
 案の定、容疑者は現れます。しかし少し離れていた場所で張っていた馬見原の部下が容疑者に包丁で刺されて傷を負います。その後、馬見原は容疑者を射殺してしまうのです。
 数年後、元部下は馬見原に「ホシは、何のために、母親に会いにきたんでしょう。あの包丁は……誰に向ける気だったのか。母親を殺す気だったんではないでしょうか」と聞く。
 それに対して馬見原は言います。
 「抱きしめてもらいにきたのさ」
 さらに続けて
 「他人のことはわからない。過去のことなら、なおさらだ。だったら、人間が少しはましに思えるように考えたほうがいい。人を信じたくなるほうに……ときどきは、考えてやらないと、自分のがつぶれちまうよ」と言うのです。
 家族の問題って本当に難しいですよね。先日の兄が妹を殺して、バラバラにしてしまったのだって、実際のところどんな問題があったのかなんて、部外者は絶対わからない。精神的なほころびがあったのは間違いないなんて、言うけど、どうかな。案外普通の人間だったんじゃないですか。
 何かの拍子にわからなくなってしまうことってあるんじゃないのかな?

 それとは別に馬見原のことばには重いものを感じてしまいます。人を信じてこそ、対等につきあえる。健全なでいられるんだと思うんですね。
(小説の話は少し脚色しています)
 
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タグ : 母親

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